エスポワール~私と御曹司~


望「何か食って帰るか?」

希「うん。」

望「あの店でいい?」

希「うん!」

望「ほら。」

御曹司が右手を差し出す。

希「え?何?」

望「何?じゃねぇよ。
手、貸せよ。」

ああ、そっか。
手繋いでくれるんだ。

希「うん。」

初めて繋がれた左手が喜んでた。
恋人って証みたいで嬉しかった。

お店に入りいつも通り
食事した私たちはタクシーに
乗り込む。

もう今日はお別れなんだな。
御曹司とさよならしなきゃ
いけないんだな。
もう少し一緒にいたいな。

でも、明日も会社で会えるから
ワガママ言っちゃいけないよね?

タクシーが私の家の前で止まると
私と共に御曹司も降りた。