エスポワール~私と御曹司~


信じられなかった。
あの御曹司が私の事を
好きになるなんて有り得ない。

からかわれてるんだと思う。
もしくは、心の読める御曹司の事だから
私の気持ちにはとっくの昔に
気付いていて哀れに思って
私に付き合ってくれてるのだと思う。

希「私は、平気だよ。
無理して付き合わなくていいよ。
昨日も言った通り私は
うまくやってみせるから。
今まで通りちゃんと彼女(仮)で
いるから、心配しなくていいよ。」

望「答えになってない。」

希「なってるよ。」

望「希が俺の事好きだから
その気持ちに気付いた俺が
不憫に思って、今付き合おうって
言ったと思ってる?」

本当に御曹司はすごい人だ。

望「生憎だけど、俺
そんなに心優しい人間じゃないよ。
希が俺の事好きだろうが
俺が好きじゃなかったら
見て見ぬふりするし
告白なんてしないから。
俺は希と仮の恋人じゃなくて
本物の恋人になりたい。」

想いが通じたのに大好きなこの人と
恋人同士になれるのに怖くなった。
嬉しいけど、怖かった。