エスポワール~私と御曹司~


私がアパートに帰ると玄関の前で
びしょ濡れの御曹司が座っていた。

え!何でいるの?

希「何してるの?」

望「...やっと帰ってきた。」

立ち上がった御曹司のシャツからは
水滴が滴り落ちていた。
この人、いつからここで
待ってたんだろう。

希「とにかく中、入って。」

仕方がない。
こんな状態で家に帰れなんて言えない。

御曹司にタオルを手渡すと
サンキューと言った。

希「ズルいよ。そんな
びしょ濡れで待たれたら
家に入れるしかないじゃん。」

望「作戦成功だな。」

そう言って笑うと御曹司は
カバンの中から袋を取り出した。