エスポワール~私と御曹司~


響「たまには見てみるもんだな。
めちゃくちゃ良かった。」

希「ごめんね、ひーくん。
付き合わせちゃって。」

響「何、言ってんだよ。
男一人じゃこんな映画見られないから
逆に新鮮だった。」

本当にひーくんは優しい。

その後もひーくんはとことん
私に付き合ってくれて
私は次から次へと御曹司と
行けなかった場所へ
ひーくんを連れ回した。

水族館に行ったり
カラオケに行ったりしてたら
すっかり辺りは暗くなっていた。

希「ありがとう、ひーくん。
今日は本当に楽しかった。」

響「俺の方こそ。
久しぶりにいい休日が過ごせた。」

お店の前に着くとひーくんは
送ろうか?と言ってくれた。
でも、私は断った。

これ以上、ひーくんを
付き合わせるのは申し訳なかったから。

ひーくんと一緒にいても
今日1日、私は御曹司の事しか
考えていなかった。

そんな後ろめたい気持ちで
これ以上一緒にいるのは辛かった。

だから、ひーくんとは
ごめんねって言って分かれたんだ。