月曜日。

出勤すると珍しく御曹司は
もう会社に来ていた。

希「おはよう...ございます。」

望「ごめんな、希。
今日は一緒に電車乗れなくて。
朝から1件急ぎのようがあってな。」

希「いえ。」

どんな態度を取っていいのか
分からなかった。

会社では御曹司との関係は
秘密にしている。
だから、もちろん話す時は
敬語だし、いつも通りと言えば
いつも通りなんだけど...
私の心の中では違った。

出来れば御曹司と二人きりに
なりたくなかった。

これ以上、二人だけの時間が
増えてしまえば、私は
今以上に傷付く。