そうなんだけど。
そうだけど...そうなると
私の恋は叶わない。

御曹司が私を好きになる事なんて
この先、有り得ないんだ。
(仮)が外れる事はもうないんだ。
私はずっと苦しい思いと
付き合わなきゃいけないんだ。

希「でも、気持ちはないじゃん!」

響「どうしたんだよ、突然。」

希「ごめん。」

響「そいつの事好きなのか?」

希「うん、でも...
諦めなきゃだよね。
本当にごめん。
ひーくんもおじちゃんも。」

常連「響。希ちゃんにビール。」

響「はいよ。」

ひーくんの入れてくれた
ビールを一気に飲み干す。

そっか、そうなんだ。
私は好きになっちゃいけない人を
好きになったんだ。