望「ケッチャップついてるぞ。
全く、子供かよ。」
ポケットからハンカチを
取り出すあたりはやっぱり
育ちの良さを感じさせるけど。
希「ありがとう。」
ホットドッグを食べ終えた御曹司は
コーヒーを1口飲むと私に聞いた。
望「いい加減話したらどうだ?」
希「話すって?」
望「俺と合わない日
どこで何やってる?」
そうだった。この人は
心が読めるんだ。
隠したって無駄なんだ。
希「バイトしてる。」
望「バイト?」
希「家賃が値上がりする事になって
お給料だけじゃ生活出来ないから
先月から、就職決まるまでの間
働いてたお店でバイトしてるの。」



