夢を見た。
どんな夢なのかは分からない。
だけど、夢の中で誰かが
私にキスをした。
まるで、眠り姫にキスする王子様みたいに
その夢の中のキスで目が覚めると
見知らぬ天井が広がっていた。
ああ、前にもこんな事あったな。
望「起きたか。」
前と変わったのは私が
この人の事を好きって事。
この人と敬語で話さなくなった事。
希「うん。」
変わらないのは
やっぱりこの人は私のそばに
いてくれる事。
希「ごめん、また迷惑かけて。
私、体だけは丈夫だったのに。
最近、歳のせいかな?
本当にダメだね。でも、もう...」
私が起き上がろうとすると
御曹司は優しく私の体を止める。



