石段を駆け上がった。そこには、泣き崩れた君の姿。
「なんでついて来たの」
当然、聞かれることなんてわかってた。
偶然にも、君が告白して振られるところを見てしまったのだ。
体が勝手に君を追っていた、なんて言ったら
君は、怒るだろうか。
「僕は君が好きだ」