最初は気乗りではなかったが、報酬の単語だけで強く頷いてくれた。
そうして今回、ラージュが練りに練った計画。
その名も____

『美女から取り合われた標的を無残な見せしめにしよう作戦☆』

第一任務
『男を落とす』
第二任務
『リエルに一目惚れさせて尚且つ美女たちの取り合い』
最終任務
『(ピー)になるくらいにナイフで(ピー)して殺す』

ラージュ自身、かなり頑張って練ったと思う。
え?ネーミングがダサい?
...理解求む。






なんていうのが、実行までのいきさつ。
ラージュは、そういえば、と電話の向こうのリエルに言う。

「ボク、殺しすんの初めてなんだよねぇ」

『えっ、意外。泥棒やってんのに?」

花柄がどうとかさっきまで言ってたのにその変わりようはいかがなものだろうか、とラージュは思う。

「泥棒じゃなくて怪盗だし」

『何が違うのよ』

「怪盗は、盗む前に必ず予告状を出すのに対して、泥棒は好きな時間に勝手に盗みを働く。それと、大きな違いは、人を傷付けるか否かかな」

『だったらあなた泥棒じゃない。これから人傷付けるんだから』

「あ、そっか」