「優真?」
悠斗がいた。
あの日のことを思い出して、私の胸はズキズキと痛む。
悠斗は、私服っていうか、ほぼパジャマ状態だから、コンビニにでも行っていたのだろう。
「あ、悠斗!」
優真くんがそう言った後、悠斗の視線がこっちに向けられる。
「あ、佳奈ちゃんとカラオケ行ってたんだー」
優真くんが、呑気にそんなことを言っている。
でも、私の心臓はバクバクと音を立てていた。
悠斗が、すごい顔でこっちを睨んでくるから。
「ゆ、優真くん、あ、あのーまた明日」
私はそう言って、この場を立ち去ろうとした。
でも、なぜか止められた。
優真くんは私の腕を掴みながら、
「もう少し一緒にいたいな……」
なんて、可愛い顔で言った。
「あ、ち、違うよっ、あ、と、もう少し話したいってことでっ」
優真くんは慌てて弁解する。
キュン……
可愛いなぁ……

