私達は、それからもたくさん楽しんだ。
優真くんと話してて分かったこと。
それは、優真くんは本当に可愛い、というところだ。
笑う顔も怒る顔も、楽しそうに話す顔も。
「ねえ佳奈ちゃん、」
そうやって私のことを呼ぶ時の顔も……
「佳奈ちゃん?」
あっ
「ん?」
私は慌てて返事をする。
「あのさ、もう遅いから帰らない?」
優真くんに言われて気づいたけど、かなり時間が経っていたようだ。
外は真っ暗。
「あ、うん。帰ろっか!」
まだいる〜という紗良と西田くんを置いて、私達はカラオケ店を出る。
「僕送っていくよ。どこに住んでるの?」
「え……、わざわざいいよ!」
「僕が送っていきたいのー、で、どこに住んでるの?」
優真くんがそう言うので、私は、自分の住んでいる場所を教えた。
「あーあそこかー。じゃあ行こっか」
「あ、うん!」
私は、優真くんと話しながら歩く。

