「へー、あの噂本当だったんだ……。全然仲良くないから、絶対嘘だと思ってた」


そう言いながら、西田くんは笑った。


……っ


この人すっごいイケメン……


笑った顔は特に……


「じゃあさ、一応自己紹介しよー?」


紗良が提案する。


「いや、全員の名前分かるよ」


そんなことを笑いながら言ったのは、池田優真。


この人は、悠斗の親友だった気がする。


「そうだよね、じゃあいっか」


紗良は軽く、そう答えた。


「じゃ、歌おっかー」


そう、池田くんが言ったことが合図のように、皆はマイクを持ち出す。


「ねえねえ、紗良ちゃんってさ、あれだよね」


池田くんは、私の隣に座ってるからか、そんなことを言ってきた。