ただただ時間が過ぎていく。


トントン


私が泣き止んで、ボーッとしていた時、誰かがドアを叩く音が聞こえた。


誰だろ……?体調が悪い人が来たのかな?


ガラガラ


保健室のドアが開いた。


「加奈!大丈夫?」


入って来たのは沙良だった。


「あ、うん。大丈夫だよ」


「加奈!どうだった?」


……?


「なにが?」


「悠斗くんだよ!一緒にいたじゃん!」


「……」


「……?どうしたの?」