新しい連絡先が追加される事なんて 幾度となく経験してきた事なのに 今日は何だか特別だった。 恋心と言うよりは 失ったものを手に入れた 感覚に近いのかもしれない。 もう二度と会えない弟と 郁人くんを重ねるのは 申し訳ないけれど 大切にしたい存在に変わりなかった。 それでも、1番は変わらない。 どんな出会いがあったって 武彦を嫌いにならない限り 彼は私の不動のセンターだ。 会社に戻り、武彦を待ちながら 残りの仕事をしていると スマホが鳴った。