きみと1番目の恋


ーガタン
ーガシャン

机を蹴った若者達がいなくなると
若者に絡まれていた女子大生くらいの
女の子が私に向かって頭を下げた。

店員「あの!
ありがとうございます!」

翼「いえ。それよりも
コップ割ってしまってすみません。」

店員「気にしないで下さい。
本当にありがとうございました。」

私が席に戻ると広菜はまた
ため息をついた。
それから始まるお説教。
言われなくても私が1番後悔してる。

私が適当に相槌を打っていると
誰かが机にカフェラテを置いた。

翼「あの...、頼んでないですけど。」

郁人「助けて頂いたお礼です。
普段はこんなの作らないんだけど
お姉さん、綺麗だから特別に。」

そう言いながらハートの
ラテアートを指差した
ゆるふわパーマの店員。

世間一般ではイケメンと
言われるであろう彼のその笑顔が
何とも苦手だった。