カウンター越しにこうして話すのは
随分と久しぶりで、何だかとても
懐かしい気持ちになった。
翼「頼りなかった町田くんは
随分、頼り甲斐のある部長になってたし
商品開発部の女の子達は
皆、若い子に変わってたし。
何か置いてけぼりをくらった。
宝箱を開けて突然おじいさんになった
浦島太郎みたいな気分だったよ。
でもね、いい事も沢山あったよ。」
郁人「へぇ、どんな事?」
翼「菜穂ちゃんいるでしょ?
結婚するために私はこの会社に来た
なんて、あの頃は言ってたのに
まだ商品開発部で頑張ってた。
今は町田くんと付き合ってるんだってさ。
町田くんもすごく私に頼ってくれて
若宮さんはずっと変わらず俺の憧れの
先輩です!なんて言われちゃって
それを聞いた若い社員達がチーフって
何者ですか?とか聞いてきちゃって...。」



