きみと1番目の恋


彼は本当に忙しい人だ。
微笑んだり怒ったり...

翼「菜穂ちゃんの...」

郁人「彼女の気持ちを考えて?
どんだけお人好しなんだよ。」

翼「どっちみち私は...」

郁人「恋人と別れたから居場所はない。
翼さんの言葉のその先は
大体、想像がつくよ。」

でも、その全部が優しい人だ。

郁人「俺なら、許せないけどな。
さっきの彼女の事も。
翼さんの事を助けようともしない
あの人の事も。俺だったら許せない。」

翼「仕方ないよ。学生じゃないから。
恋愛で人生を左右されるわけには
いかないんだよ。」

郁人「だから、許せるの?
自分がこんな目に遭ってるのに。
全然、分からない。俺には。
...でも、翼さんが
許すって言うなら俺も許す。
誰の気持ちも分からないけど
俺は翼さんの気持ちを1番大切にしたい。」

私の事を1番だって言ってくれる
初めての人だ。