郁人くんの腕の温かさとか
少しだけ早い心臓の音とか。
全部が私を包み込んでくれて
ここが居場所だ。私の居ていい場所だ。
私が1番になれる場所だって思った。
しばらく泣いて
ようやく涙も引いて
顔をあげると郁人くんは
微笑んでいた。
翼「面倒な女だね、私。」
郁人「かなりね。」
翼「ごめん。」
郁人「謝る意味が分からない。
俺は翼さんの、その面倒くささも
受け止めてるんだけど。
てゆーか、翼さん。
優しすぎて...放っておけない。
人生ぶち壊されて何で...
あんな風に優しくなれんの?」
翼「さっきも言ったけど...」
郁人「自分に後ろめたさがあるから?
少なからず、誰だって
後ろめたさはあるだろ。」



