きみと1番目の恋


郁人「暮らし始めてしばらくすると
そよ子さんは歳下のモデルと
付き合い出した。本音を言うと
その時はショックだった。
でも、上手く行かなくなると
すぐにそよ子さんは愚痴ばっかり言ってて
それも新鮮かなんて思ってたんだけど
あの日、奥さんがいる相手からの
プレゼントを大切そうに抱き抱えて
店を出てった翼さんを見た時
そうじゃないんだって思ったんだよ。」

良い話も良くない話も聞きたかった。

郁人「夢だった雑誌編集者になれたのに
何十個考えた企画が採用されなくて
海外に逃げたいってそよ子さんは
言ってたけど、希望する部署の
仕事じゃないのに、翼さんは
一生懸命に街の人達にサンプル配ってて
私がやりたい事だからやるの!って
言葉を聞いて...俺、翼さんの事
どんどん好きになっててさ。」

知らない彼の話なら尚更。