きみと1番目の恋


私から聞かなければならないような
雰囲気を彼は作り出した。

それが、わざとなのか。
自然となのかは分からないけど
どちらにせよ、彼はズルい。

聞きたい!と思ってしまうのだから。

翼「勘違いって?」

郁人「俺、正直な事言うと
恋愛とかよく分からなくてさ。
中学でも高校でも大学でも
色恋沙汰みたいなの周りの奴からは
よく聞いたけど、自分がそう
思える事って全然なくて。
一時期、本気で自分はゲイなのかとか。
俺は誰の事も愛せない人間
なんじゃないかとか悩んだ時もあった。
そんな時、そよ子さんと出会って
初めて好きになれるかもしれないって
思ったのは事実だよ。翼さんの言う通り。
初めは恋心だったんだと思う。
それがそよ子さんと暮らし始めた理由だよ。」

翼「うん。そっか。」