きみと1番目の恋


郁人「とりあえず寒いから
どっか入ろ。
俺、このままじゃ凍え死ぬ。」

振り払う事も出来たけれど
振り払おうとは思わなかった。

スタスタと歩く郁人くんは
約1年前に行った
おじさん達が賑わう居酒屋へと入った。

そのお店は今日もやっぱり賑わっていた。

郁人「とりあえずビール2つ。」

席についた郁人くんは
何も聞かず、ビールを注文すると
届いたそれを目の前に置いた。

郁人「とりあえず...乾杯。
今日もお疲れ様。翼さん。」

無言でグラスを突き出す私に
文句も言わずグラスを重ね合わし
ビールを飲むとふぅっと息をついた。