きみと1番目の恋


武彦「それ。翼のための言葉だから。
あの日、翼の口から初めて本当の
気持ち聞いた気がして...その本音が
こんなにも辛いものだったんだって
思い知らされたんだよ。」

翼「私の気持ち?」

武彦「俺は、いつでも翼の気持ちが
聞きたかったんだよ。
例えば、翼がどうしても今日会いたいって
俺にワガママ言ってくれたなら
大事な仕事すっぽかしてでも
翼に会いに行ってたよ。
でも、今までの俺の行動が...
言葉が...翼のそのワガママな気持ちに
蓋をさせてたんだって、あの日
ようやく気付いて苦しくなった。」

4年間も一緒にいたのに...
今日の武彦は知らない人だ。

今までのように上手い嘘を
ついてるとは思えない。
いつでも余裕があって
私の事なんて二の次だと思っていた
あの...武彦の瞳が潤んでいたから。