きみと1番目の恋


武彦の言葉を聞いて分かった。

私が言うより前に武彦は
ちゃんと別れを覚悟していたんだ。

だから、それ以上深く追求しなかった。
独占欲の塊のような武彦が
必要以上に追いかけなかった理由は...
嫌いになったんじゃなくて
今もまだ少なからず私の事を
好きでいてくれてたからなんだって。

翼「好きじゃない。」

武彦「だったら...もういいだろ。
俺たち、大切な人くらいには
なれるだろ?」

翼「大切な人?」

武彦「色んな形があるだろ。
親友とか。家族とか。
恋人以外にも、色々。
大切って形は1つじゃないだろ。」