きみと1番目の恋


私はいつだって、そうだ。
逃げる事に慣れすぎた。
強がる事に慣れすぎた。
嘘をつく事に慣れすぎた。

ーチン

エレベーターが1階に着くと
武彦の顔を見ないまま足早に降りる。

武彦「ちょっと待てよ。」

そんな事はしない人だったのに
武彦は私の腕を掴んだ。

翼「離して!」

武彦「何、1人で抱え込んでんだよ!
俺たち、ちょっと前までは
愛し合ってただろ?確かに俺は
翼の事を裏切った。...でも
嘘のように聞こえるかもしれないけど
俺は翼だから好きになったんだよ。」

我慢していた涙が自然と流れた。