きみと1番目の恋


翼「ごめん。何か私...
子供みたいな事言ってるよね。
本当にごめん、忘れて。」

苦虫を噛み潰したような表情を
浮かべた郁人くんは
バーカウンターから出ると
私の事を抱きしめた。

郁人「いいよ。子供みたいでも。
翼さんはずっと1人で
戦ってきたんだから。」

彼の突然の行動に言葉が出なかった。

郁人「恋人にも弱音を言わずに
会社でも誰にも頼らずに
ずっと1人で戦ってきた人だから。
きっと、沢山の事を感じながら
考えながら想いながら、それでも
1人で生きてきた人だって
分かるから...だから、いいよ。
たまには弱音を吐いても頼っても
子供みたいにワガママ言ってもいいよ。
ねぇ、翼さん。本当は
とっくの昔から限界でしょ?」