きみと1番目の恋


弟が出来て2番になった私とか。
この世に家族がいなくなった日の私とか。
何度も2番になって諦めて笑う私とか。

弱い私が顔をひょっこり覗かせて
精一杯塞き止めていた心のダムは決壊した。

翼「ずっと人と関わりながら
生きていかなきゃならないのに
どうして感情なんてあるんだろう?
感情なんてない方がずっと楽だった。
寂しいと思うのは...辛いと思うのは
全部全部、感情のせいでしょ?
ねぇ、そうでしょ?」

いつもなら笑ってくれる
郁人くんはそっと目を逸らした。

あまりにも滑稽すぎて...
あるいは、大人だと思っていた
歳上の女が突然、UFOキャッチャーの
景品を欲しがる子供のように
訳の分からない理屈とワガママを
引っ提げた事に
嫌気がさしたのかもしれない。

どちらにせよ、今の私は
酷くみっともない。