きみと1番目の恋


武彦がいなくなり
大して好きではない
シャンパンのグラスを
テーブルに置く。

相変わらず武彦は知らないんだ。
私の好きな物なんて。

翼「すみません。
ジントニックお願いします。」

マスター「かしこまりました。」

お酒が届くまでの間
何を見るでもなく
ただ、ボーッとしていた。

女「最低っ!あんたとは
もう別れる!」

男「ちょっと待ってよ!」

静かな店内に響く男女の声。
さっきの若いカップルが
言い争っていた。