写真などでは見ていたが、今ここにいる飛香には初めて目にする学園である。
贅を尽くしていると言われているだけあって建物も立派だが、同じくらい庭も見事だった。そこかしこに草花が咲き乱れ、大木が日陰を作り、目にした先では黄色い花のアーチの先から池が垣間見える。
「覚えてないか」
洸にそう聞かれて、飛香は「はい」と頷いた。正確には覚えていないのではなく、本当に初めてなのだが……。
――そういえば。
ふと“飛香の日記”を思い出した。
飛香は筝曲部に在籍していたらしい。あまり真面目に通ってはいなかったようだが、『仮装パーティが一番好き。十二単を着ることができるから』という記述があった。
「筝曲部だったはずなので、十二単でお琴を弾いていたと思うんですけどね」
贅を尽くしていると言われているだけあって建物も立派だが、同じくらい庭も見事だった。そこかしこに草花が咲き乱れ、大木が日陰を作り、目にした先では黄色い花のアーチの先から池が垣間見える。
「覚えてないか」
洸にそう聞かれて、飛香は「はい」と頷いた。正確には覚えていないのではなく、本当に初めてなのだが……。
――そういえば。
ふと“飛香の日記”を思い出した。
飛香は筝曲部に在籍していたらしい。あまり真面目に通ってはいなかったようだが、『仮装パーティが一番好き。十二単を着ることができるから』という記述があった。
「筝曲部だったはずなので、十二単でお琴を弾いていたと思うんですけどね」



