アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~

張り出されたスケジュールや案内図を見ると、バザー以外にもあちこちで様々なプログラムが組まれているようだった。

「筝曲部の演奏があるみたいだね。行ってみる?」

「はい」

図書館と併設されている建物の一角は、茶室など畳の部屋がいくつか並ぶ和風な造りになっていた。普段そこは茶道や華道などの伝統芸能部が使用している。筝曲部の演奏場所はそのひと部屋だ。

今、洸と飛香がいる場所からは離れていて、外の渡り廊下を伝って少し歩くことになる。

「笠は日除けになるけど布は上げよう、暑いでしょ」

そう言って洸は自身の目元を隠していたマスクを取り、飛香の顔を隠している布を市女笠から外しはじめた。

「え、もう顔が見えてもいいんですか?」