「ありがとうございます」
鏡の前で垂れ布をそっと開いた飛香は、自分の首元を覗き込んだ。
桜のような花びらが三つかたどられているチャームは小さめで、控えめでありながらとても可愛らしい。
ひと目で気に入った飛香は、「どうですか?」と洸を振り返る。
どれどれと、垂れ布を指先で持ち覗き込んだ洸は、飛香の首のネックレスを見て微笑んだ後、次の瞬間時が止まったようにハッと息を呑んだ。
ほんのりとピンク色をしたシルクオーガンジーの垂れ布。
その薄い布に遮断されたその空間にあるものは、飛香の微笑みだけだった。
それだけだ。
何を疑うわけでもなく、何かを考えるわけでもなく、ただ純粋に見つめ返す黒く美しい瞳。
ふいに吸い込まれそうな錯覚を覚えた洸は、慌てたように瞬きをした。
鏡の前で垂れ布をそっと開いた飛香は、自分の首元を覗き込んだ。
桜のような花びらが三つかたどられているチャームは小さめで、控えめでありながらとても可愛らしい。
ひと目で気に入った飛香は、「どうですか?」と洸を振り返る。
どれどれと、垂れ布を指先で持ち覗き込んだ洸は、飛香の首のネックレスを見て微笑んだ後、次の瞬間時が止まったようにハッと息を呑んだ。
ほんのりとピンク色をしたシルクオーガンジーの垂れ布。
その薄い布に遮断されたその空間にあるものは、飛香の微笑みだけだった。
それだけだ。
何を疑うわけでもなく、何かを考えるわけでもなく、ただ純粋に見つめ返す黒く美しい瞳。
ふいに吸い込まれそうな錯覚を覚えた洸は、慌てたように瞬きをした。



