アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~

「飛香、プレゼントするからなにか買って」

「え? でも、どれもお店に並んでいるような物ばかりですよ?」

青扇学園は資産家の子息や令嬢が通う学園である。
ズラリと並ぶ展示品は、青扇学園の生徒や卒業生から集めた物であるが、未使用品という条件を満たしたものである。そして高級品ばかりだった。

「来たからには買わなくちゃいけないんだ。チャリティだからね。それに僕がほしいものは特にないし」

「――でも」

博物館で記念にともらったストラップとはわけが違う。

赤字で直された価格は定価よりは格段に安くなっているが、それでも飛香には高値の物ばかりだった。並んだゼロを数えれば、とてもじゃないが気軽にこれがほしいとは言えない。

「ああ、お金のことを気にしているなら心配しないで。その分、碧斗からワインを貰うから。あいつはいいワインを持ってるからな。どうせ今回も沢山持ち帰ってくるだろうし」

そう言って洸はニヤリと笑った。