「ん?」
燎も、もうひとりの友人氷室仁も怪訝そうに首を傾げ二人の背中を見送る。
挨拶がないだけではない。連れの女性に対しての態度が明らかにいつも違う。
恋人ではないからといって、女性をないがしろにするような洸ではないが、あんな風に背中に手を回し大切そうに扱う姿はかつて見たことがあるだろうか?
親友の蘭々なら別として。
眉をひそめそんなことを考えながらその後ろ姿を見送った燎が、鈴木を振り返った。
「どういうことだ?」
「碧斗の妹の飛香さんですよ」
鈴木は具体的に記憶喪失と言うことは避けたが、藤原飛香がしばらくの間、西園寺家にいることになった経緯を説明した。
「なんでも療養中とか。そんなわけでいつになく気を使っているのでしょう」
「ふーん……。あの子か」
燎のその言い方に。鈴木はなにか含みを感じた。
だが、そこから先は恋人の前でする話ではない可能性もある。
鈴木は、ちらりと自分たちの連れである恋人たちを見た。
燎も、もうひとりの友人氷室仁も怪訝そうに首を傾げ二人の背中を見送る。
挨拶がないだけではない。連れの女性に対しての態度が明らかにいつも違う。
恋人ではないからといって、女性をないがしろにするような洸ではないが、あんな風に背中に手を回し大切そうに扱う姿はかつて見たことがあるだろうか?
親友の蘭々なら別として。
眉をひそめそんなことを考えながらその後ろ姿を見送った燎が、鈴木を振り返った。
「どういうことだ?」
「碧斗の妹の飛香さんですよ」
鈴木は具体的に記憶喪失と言うことは避けたが、藤原飛香がしばらくの間、西園寺家にいることになった経緯を説明した。
「なんでも療養中とか。そんなわけでいつになく気を使っているのでしょう」
「ふーん……。あの子か」
燎のその言い方に。鈴木はなにか含みを感じた。
だが、そこから先は恋人の前でする話ではない可能性もある。
鈴木は、ちらりと自分たちの連れである恋人たちを見た。



