「コスプレじゃないか」
「プレイをするわけではないので仮装ですよ」
「暑い」
「会場は普段以上にエアコンを利かせているそうですから、ご心配なく」
直衣姿でいつものようにゆったりとソファーに座り、洸がブツブツ文句を言いながらコーヒーを飲んでいる頃。
飛香もサワに手伝ってもらって着替えていた。
飛香の衣装は、十二単ではなく外出時の服装である壺装束である。
平安女性の旅姿なので着物の裾は引き上げられていて歩きやすい。被る笠には薄い垂れ布がついているので顔が隠れるためマスクをつける必要もなくもってこいの衣装だった。
「まぁ素敵。よくお似合いですよ」
「かわいい!」
平安の都で着たものとは着心地が随分違う。
動きやすいうえに軽い。どんな構造になっているのか色々とチェックしながら、飛香は大はしゃぎで喜んだ。
支度を終えてリビングに行った飛香は、息を飲んだ。
――頭中将!
窓辺に立って飛香を振り返った洸は、正にあの日、突然目の前に現れた頭中将そのままに見えた。
「プレイをするわけではないので仮装ですよ」
「暑い」
「会場は普段以上にエアコンを利かせているそうですから、ご心配なく」
直衣姿でいつものようにゆったりとソファーに座り、洸がブツブツ文句を言いながらコーヒーを飲んでいる頃。
飛香もサワに手伝ってもらって着替えていた。
飛香の衣装は、十二単ではなく外出時の服装である壺装束である。
平安女性の旅姿なので着物の裾は引き上げられていて歩きやすい。被る笠には薄い垂れ布がついているので顔が隠れるためマスクをつける必要もなくもってこいの衣装だった。
「まぁ素敵。よくお似合いですよ」
「かわいい!」
平安の都で着たものとは着心地が随分違う。
動きやすいうえに軽い。どんな構造になっているのか色々とチェックしながら、飛香は大はしゃぎで喜んだ。
支度を終えてリビングに行った飛香は、息を飲んだ。
――頭中将!
窓辺に立って飛香を振り返った洸は、正にあの日、突然目の前に現れた頭中将そのままに見えた。



