アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~

「アラキ、お前は結婚しないの?」

「いつも言ってるじゃありませんか、私は西園寺家と結婚しましたから。それに洸さまと違って、わたしは恋愛を楽しむタイプですからね」

「よく言うよ」

その後もふたりは他愛もない話をしながら、グラスを傾けた。

※※※

次の日、アラキが仮装パーティ用にと用意した仮装は、洸が予想した通り、平安時代を思わせる衣装だった。

洸に用意されたものは二藍の直衣。
夏らしく、三重襷の文様が透けて見える紫色の単衣が美しい。