アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~

「わかりました。
 ところで明日ですが、ちょうどお願いしたいことがあります。お二人でチャリティオークションに行くというのはどうでしょう」

「あ、もしかして青扇の?」

この時期毎年、青扇学園の生徒会が主催するチャリティパーティがある。

「はい。まだ無名の若い画家の作品ですが、落として頂きたい絵があります。今回は気兼ねなく学園での開催だそうですし、丁度いいのではありませんか?」

「ふぅーん。しばらく参加していないけど、相変わらずなの?」

青扇学園のチャリティオークションでは、オークション以外にも卒業生や在校生が持ち寄った物を売るチャリティバザーがある。西園寺家でも毎年一度も使用することがなかったドレスなどの服飾品などを寄付したりしていた。

それとは別にオークションの参加者は皆、派手に仮装をしてパーティに参加をするという条件があった。
誰が何を落札したかわからないように、というのが理由だ。
調べれば誰なのかはすぐにわかるが、一応表向きはそういうことになっている。