何気ない言葉が嬉しくて苦しい。 いくら周りを俺で囲んでも 肝心のスズは手に入らない。 これみよがしに身の回りのものばかり プレゼントする俺は気持ち悪いだろうか。 李人「あのさ、スズ...」 涼美「ごめん、ケンちゃんから電話だ。 おやすみ。リト。」 李人「うん、おやすみ。」 ーガラガラ 涼美「もしもし、ケンちゃん。 え?...うん。」 何度、味わっただろうか。 この空虚感を。 何度、傷付いただろうか。 スズの何気ない一言に。