李人「俺へのおねだりは?」
涼美「え?プレゼントくれるの?」
元気づけたいという気持ちは
もちろんあった。
でも、それ以上に思い出して欲しかった。
忘れられたくはない。俺の存在を。
李人「何言ってんだよ。毎年の事だろ。
そのコップだって部屋の
カーテンだって俺があげたやつだろ。」
涼美「そういえばそうだね。
これを貰ったのは小5だっけ。
私がお気に入りのコップ割っちゃって
落ち込んでたら誕生日にリトが
くれたんだよね。カーテンは中3の時。
女の子だから部屋にカーテンくらい
つけろって強引におしつけてきたんだよね。
はは。懐かしい。私、いっつも
リトに囲まれてたんだね。」



