僅か30センチの恋


李人「今朝方、CTのリース料を
全額返済されたと聞きました。
...無理...なさったんじゃないですか?」

そうめんを啜った萱島さんは
悲しそうに笑っていた。

萱島「今まで返済が滞っていたくせに
突然全額返済したうちを
疑ってらっしゃるんですね。」

李人「違います。...いや、正直
上司は疑ってます。
危ない所からお金を借りてるんじゃないか。
倒産寸前じゃないか。そう疑ってます。
でも、俺は1パーセントも
そんな事、思ってません。」

萱島「何故、そう言い切れるんですか?」

李人「萱島さんが町の人達を
見捨てる訳ないですよ。」