しばらく待っていると
多田さんがやって来た。

俺は挨拶するより先に
多田さんに頭を下げた。

李人「ごめん、多田さん。」

多田「え?どうしたんですか?」

李人「本当にごめんなさい!
俺のために協力してくれた
多田さんには本当に感謝してる。
でも、これが正しい言い方か
分からないけど...俺たち別れよう。」

多田さんはやんわりと微笑んだ。

多田「上手くいったんですね。
幼馴染さんと。」

李人「ううん。上手くいかなかった。」