「くよくよしてらんない。」

浴室で小さくつぶやいた声は先生からのメールと同じタイミング。
慌てて浴室からでて着替えの中に埋もれている携帯を開く。先生だけはSNSじゃなくてメールだから着信音でわかってしまう。

先生からのメールを開く、(生徒会長から聞きました。大丈夫ですか)

大丈夫かと尋ねるってことは帰りの私の奇行が伝わっているということで、あせって返信をする。
生徒会長はなんていっていたんですか。
打ち間違いを確かめる間もなく送信。返信を、湯上り全裸で携帯握って待つ。
ユーガッタメール!という着信と同時に震える携帯
すぐさまメールを開く、(先生のお気に入りの女生徒が泣きそうな顔をしているって来たから、きっと君だと思って。)

お気に入りの生徒と聞いて私だと思ってくれたのが嬉しくてしばらく携帯を振り回す。
興奮しすぎて落としてしまった携帯に、返信を打てと諭される

(少し目にごみが入っただけです。先生こそ、サエコ先生と同じ傘で帰っているの見ましたよ。どーせ肩濡らしてんでしょうから風邪引かないでくださいよ)

書きたいことが先走って支離滅裂、それでも先生の様子を探ってみる

すぐに返ってきた先生の返事は照れたような真顔のような、変な顔文字だけで

一晩中その意味を考えていたら、朝起きて違和感。