好きって言わなきゃヤダ。【完】

「ごめんごめん。僕は2人のやり取り見てるのが面白くってさ。」




「面白い…?」




瑠衣君はアタシのこと、半分無視する。


そして残りの半分は、冷たい事を言う。




これのどこが面白いんだか。




「僕が知る限り、瑠衣にここまで食らいつくの乙羽ちゃんが初めてなんだよね。」




まあ、あれだけ酷い事言われてれば


普通の女の子ならすぐ諦めるだろうしね。




「そういえば理仁君って瑠衣君のこと、よく知ってるよね。付き合い長いの?」




「うん。瑠衣と僕は幼稚園の頃からの付き合いで幼馴染なんだよ。」




そうだったんだ。通りでいつも一緒にいるわけだ。