好きって言わなきゃヤダ。【完】

アタシは怪訝な目つきを理仁君へ向ける。




「はははっ。瑠衣には何も言われてないから、そんな警戒しないで?」




「えっ。」




心の内を読まれ、動揺した声をあげる。




前々から思ってたけど、理仁君ってエスパーじゃないかな…。


それかアタシが分かりやすすぎるのか…。




「瑠衣とはどう?落とせそう?」




「理仁君…それ嫌味?何の進歩もないこと知ってるでしょ…。」




そのことでさっきも悩んでたんだから。