好きって言わなきゃヤダ。【完】

疑問の眼差しを向けるアタシへ


理仁君はいつも通り優しい笑顔を浮かべている。




「今日は瑠衣とご飯食べないの?」


「あー…うん。今日はちょっと、ね。」




何故か少し気まずく感じ、作り笑いをしてしまう。




「それより、理仁君どうかした?アタシに何か用でもあった?」




「用ってほどのことじゃないんだけど。乙羽ちゃんと少しお話したいなーって思ってね。」




アタシと話…?




あっ、もしかして瑠衣君に何か言われて来たとか?




アタシのこと諦めるように説得してとか、


近づかないように追っ払っといて、とか…。