「あっ、おい、理仁。勝手に教えるな。」




ニコッとした笑みをアタシに向ける理仁君。




そんな理仁君を不満そうに見つめる、瑠衣君の綺麗な横顔が伺えた。




「クリスマスって珍しいねっ。」


「だよね。ちょっと特別な感じがするよね。」




理仁君とアタシはクスリと笑みを零す。




「理仁…アイツにベラベラ喋りすぎ。なんで、仲良くなってんだよ。」


「そう?乙羽ちゃん、意外といい子だし、話してて楽しいよ?」




そして瑠衣君がようやく横目だが、


アタシの方へ今日初めて視線を向けた。




しかしそれはほんのわずかな一瞬で、


すぐさま視線は逸らされてしまった。