こんなことしたって無意味なのに…。


聞こえないフリしておこっと。




「あ~ほんと昨日のは笑えた。」


「朝比奈君に近づくのが悪いのよ。いい気味ね。」




無視無視っ。


ここでアタシが何か言ったら


もっと面倒なことになっちゃうだろうし。




アタシは顔色1つ変えず淡々と仕事をこなす。




「とにかく、これに懲りて朝比奈君に近づかないでよね。」


「そうよそうよっ。ほんと迷惑なんだからっ。」




ようやく満足したようで教室を立ち去る気配を感じた。




「ほんっと、ムカつく!バーカッ!」




すると1人の女の子が、ゴミ箱を思いっきり蹴飛ばした。