えっ、瑠衣君?どうしたの?




「丁度いいじゃん。どこへでも連れてっていいよ。邪魔だから。」




…えっ?!


ちょ、瑠衣君…!?




その言葉は嫌味以外の何ものでもない。




アタシは教室を出て行こうとする瑠衣君を呼び止める。




「瑠衣君…!待ってよ…!」




「…前にも言ったよね。勝手に下の名前で呼ばないで、図々しい。」




目を丸くさせるアタシを女の子たちは


いい気味と言わんばかりに、クスクスと笑う。