「ダメ。アンタとご飯食べたら不味くなる。」




冷淡な顔つきで、箸でシッシッとやられるのも恒例。




アタシはそんなの全く気にもせず


図々しく瑠衣君の隣の席へと座る。




むしろこっちとしては、


アタシとご飯を食べれることに


感謝してほしいくらいなんだけど？




「あー、ほんとうざい。なんなのこいつ。」


「へへ。瑠衣君がアタシに惚れるまで、しつこく付きまとうからねっ。」




この1週間ほぼこれの繰り返しだ。




毎日こんなこと言われて、


全く傷つかない自分のメンタルには恐れ入る。




「乙羽ちゃん、諦めるつもりないんだね。」




そんなアタシ達を優しく見守る理仁君は


アタシにとってのオアシスになっていた。