好きって言わなきゃヤダ。【完】

アタシが心配した様子で顔を覗くと


小さな舌打ちと共にため息を零される。




「はー…やっぱムカつくんだけど。謝って損したわ。」




と、呆れた様子で冷たい視線を向けられた。




「ごめんごめん!冗談だから!だって瑠衣君が急に謝るから、ちょっとビックリして…。」




「…流石にアレは言いすぎたって思ったから。」




そっか。


瑠衣君なりに、気にしてたんだね。




「アタシは平気だから大丈夫。それに…誤解されるような行動してたアタシも悪いから。」


「それは…。」




瑠衣君はなにかを言いかけ、途中で言葉をとめた。