「…そもそも俺を避けてのは、乙羽のくせに。」




瑠衣君は不満げな様子で小声で何か呟くと、


ゆっくりと階段を降り、アタシの目の前へとやって来た。




「る、瑠衣君?どうしてまだ学校に…?」




瑠衣君の綺麗な瞳にジッと見つめられ


自分の意思とは関係なく頬が紅潮する。




それに、てっきりもう帰ってたと思ってたから…


急に現れるから心の準備が…!




「俺に会いたかったんでしょ。」


「えっ。」




もしや、さっきの独り言聞かれてた!?




…だとしたら、控えめに言って恥ずか死ぬ…。